« 奥が深いっ!?(メバル編) | トップページ | またまたのこれっきりっ!?(メバル編) »

2009年6月 8日 (月)

さよならは突然にっ!

ついに、哀しい一冊を紹介しようっ!

爽やかな初夏の一日にふさわしいとは思えないが・・・。

これだっ!

Photo_8

藤原伊織   講談社文庫

定価 本体495円(税別)

2009年5月15日第一刷

 短編連作「遊戯」「帰路」「侵入」「陽光」「回流」

と短編「オルゴール」からなる、短編集だ。

 

帯にもある。「最大の謎。解けない謎。」

解けるはずがない。

藤原伊織はもういない。

藤原伊織のファン以外にはこの本はお勧めするべきではないだろう。

だって、

下世話な言い方をすれば、

    オチがない

のだから・・・。

                                 永遠に・・・。

主人公二人はネットで知り合う。

非常に乾いた感じがいい。

好きなシーンがある。

主人公の一人、朝川みのりがCMのオーディションを受けるシーンだっ!

抜粋してみようか?

いいだろう、どうせ、誰も読んではいないさ。

 水の格好?誰かのかすかなつぶやきが聞こえた。みのりは黙ったまま、タンク

の両サイドに手をそえると、軽く床を蹴り、タンクの上によつんばいになっ

た。ついでさらに足を蹴り、タンクの上で足をのばし、まっすぐに倒立した。時計の針

がぴったり十二時を指した姿勢。こんなかんたんな真似なら、高校時代によくやった

ものだ。スカートが落ちて、下着や太股が前方から見えないよう、裾を両膝でかた

くはさんでいた。それまで無表情でいた面接者のあいだに奇妙な沈黙がながれたように

思えたが、そちらの方向は見えなかった。

 完全に静止したおなじ姿勢を十秒ほど保ってから、みのりは床へ飛びおりた。そし

てタンクをポンポンとてのひらで叩いた。

どうだろう?

想像してみよう。

簡素な部屋でのオーディション会場で

何人かの面接官の前で

スカート姿で

下品な格好にならないよう配慮した上で

見事な倒立を決めてみせる20歳の女、朝川みのり

    格好いいじゃないかっ!

そう、思わないっ?

えっ?

だね。説明が足りなかったかもしれない。

この文章を読むまでの彼女の情報は

朝川みのり

処女

身長180センチ

父親は神奈川県警刑事部

このオーディションに合格した彼女は

このCMをきっかけに全国的に大ブレークしてしまう。

そんな彼女が過ごすジャムライスとの一夜。

怪しげな自転車男。

物語が動き始める頃、

藤原伊織は命を落としてしまう。

素敵な物語のエンディングは無い。

いつまで経っても、

謎は解けない。

いつまでも

無い。

残念ながら、

合掌っ!

まあ、編集者に一言云わせてもらえるのであれば、

最後の「オルゴール」は

ここに載せちゃいかんよね?

で、

もし、万が一、この文庫に興味を持った人、

いきなり、読んではいけないよ。

「金、返せぇ~~~っ!」

の心境になるからね。

藤原伊織でお勧めは、

「テロリストのパラソル」

「オレンジの祝祭」

前も書いたけど、

僕の一番のお勧めは

                         

あれだよっ!

わかってるよね?

再見!!!

                    BGM   ♪   言いたいことはいつも   ♪

                                  スネオヘアー

             

 

|

« 奥が深いっ!?(メバル編) | トップページ | またまたのこれっきりっ!?(メバル編) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/171120/45277683

この記事へのトラックバック一覧です: さよならは突然にっ!:

« 奥が深いっ!?(メバル編) | トップページ | またまたのこれっきりっ!?(メバル編) »